(1)製品品質のみ重視偏重 【1989(平成1)年~】 《品質重視》
材料を加工して製品を作る際、当時の合否判定として製品とサンプル(または限度見本)とを比較して同等以上であれば合格としていた。最終製品である納入品については、得意先に不良品を納入させないということに重点を置いていた。製品の品質を追求していた時代であった。
各自動車メーカーは乗員の安全を確保しつつ、燃費向上のための軽量化を図るために強くて軽い理想的な材料(ハイテン材、高張力鋼板)を使用していた。今までとは違う材料に戸惑い、不良が多発していた。
得意先からの不良情報に関しては、その都度不良対策会議を実施して暫定対策を行っていた。
得意先が増加し得意先からの要求や要望が多様化すると、当社ではそれらに対応出来る術(すべ)が十分ではなかった。
得意先からの要求や要望というのは「異常が発生した場合の処理基準を定めなさい」、「量産初期の品質不良を無くすための特別品質保証体制を敷きなさい」。といった不良を未然に防ぐ体制作りを行うものであった。一方当社では不良が発生すると恒久対策に及ばず、暫定対策ばかりしていたというのが実状であった。言ってみれば「もぐらたたき」的な活動をしていた。
それらを打破するために、深井製作所として品質保証体制の構築に向けての大きな一歩を歩み出した頃であった。この時代の話題と言えば、圧造職場では穴をたくさん開ける自動車の車体部品において、プレス成形工程での工程モレを確認するために木型で穴確認用の検査器具を作成した。又、組立職場では打点カウンター・高さ検知・シャッターの3点セットを組み合わせてオリジナルポカヨケを完成させた。このような発想も生まれ、今から見れば治具の始まりであった。
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