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4-3)プレス成形シミュレーション技術の導入 《技術の進歩》

 1996年秋には、ソフト会社側が「まだまだですね」と言っていた物が、1999年には、立派に実用できる物になっていた。しかも選択に困るほどいろいろと出てきた。
 J-STAMP,PAM-STAMP,LS-DYNA、AUTO-FORM等プレゼンテーションを受け、比較した。
 J-STAMPもPAM-STAMPも基本解析の式に動的解法を用い加速度を考慮して計算している。そのために計算時間が長いが、計算結果の精度は高いといわれる。特にスプリングバックが実際に近い値がでると言われている。一方AUTO-FORMは静的解法を用い、加速度は無視している。このため計算は速く、計算時間はPAM-STAMPの1/4から1/6程度である。しかしスプリングバックの信頼性はいまいちと言われている。
 世界中の自動車メーカーのプレス成形シミュレーションソフトの保有状況を調べると、多くのメーカーがAUTO-FORMを5台持ちPAM-STAMPを1台持つというように、AUTO-FORM で先ず検討し、問題ある物のみPAM STAMPで検討しているらしいと考えられた。  
 深井製作所は富士重工業プレス技術課がAUOT-FORMを導入していたので、AUTO-FORMを導入することとし、2000年3月購入した。
 ちょうど2000年5月から21Zの開発が始まり、AUTO-FORMは大活躍した。
 21Z受注部品開発に際して。全部品を何度となくAUTO-FORMで計算し、富士重工業の設計担当者と協議しながら部品形状を決めていった。
 富士重工業の車体構造設計者のなかには計算すれば、プレスの限界値が求められると思う設計者が多く、AUTO-FORMの計算結果は限界値ではなく一つの目安であると理解させるのにも大変苦労した。
 ハイテンなどの実際のプレス結果とAUTO-FORMの計算結果は必ずしも一致しない。シミュレーションソフトは計算結果と実際の結果を常に注目して、使用者がKNOW-HOWを会得しなければならないのである。新人がこのソフトを使用してもプレスはうまく出来ないが、ある程度の経験があるならばすばらしい結果を生むソフトなのである。
 最近では深井製作所もシミュレーション経験が多くなり、経験者も増えて解析精度が可成り向上してきた。
成型解析と実プレスによるワレの相関

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