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3-4) 深井製作所でのホットプレスの研究開発 《技術開発》

 2002年7月頃 新日鐵のアドバイスもあり欧州のフォルクスワ-ゲン、プジョ-シトロエン等が量産車に使用していて、新日鐵と技術協力関係にあるベルギーのアルセロ-ル(現アルセロール・ミタル)が量産しているホットプレスの研究に着手することとした。 このとき、国内ではアイシン高丘がトヨタプリウス向けに少量生産しているだけで、他社は、新日鐵の話から始まった日産と関連のユニプレスが試作研究に着手したばかりだった。
 ホットプレスとは500Mpaクラスのハイテンを950度に加熱して、型のなかで急冷、焼き入れをして1470Mpaのハイテンにする技術である。
 2002年10月 富士重工業のVA展示会にホットプレス製品の展示をした。
 2003年1月深井製作所はホットプレスの研究開発に当たり、テ-ラ-ドブランク開発の時と同様に栃木県に助成金の申請を出した。審査の結果、2003年6月栃木県地域産業創造技術研究開発費補助金1000万円が認められた。
 この補助金により7月末にホットプレス用加熱炉を950万円で太平工業より導入した。
組みあがった加熱炉組立中の加熱炉


 10月には富士重工業の設計、材料研究部の立ち会いのもとホットプレスのトライを実施している。この時点での試作品は、欧州の自動車メ-カ-が量産している、フォ-ム型によるバンパ-ビ-ム、ドァビ-ム、ル-フレ-ル等であった。
VA展示会にホットプレス参考出展

 2004年2月には66L B PLR OTR等のドロ-型製品、絞り深さ200mm近いNR1のR FRAME SD Fへのトライを開始し、成形に成功している。深い絞りのFRAMEやB PLR OTRの成形にはKNOW HOWがあり、単にプレスしても割れてしまう。何回もの失敗の末に成功したものである。これらの試作品の一部は新日鐵八幡の研究員が持ち帰えられ工場の試験室に飾られた飾られたようだ。。
      
 ドロ-型製品のホットプレスは、他社から発表されてなく深井製作所が一番進んでいた。現にユニプレスはB PLR INRのホットプレスが成形できなくて深井製作所のトライ時にわざわざ技術部次長が見に来られた。 これらの研究は、新日鐵のホットプレス研究グル-プ、末広博士、楠見主任研究員、石森プレス実験担当マネジャーらと常に一体となって進めていた。
ホットプレス試作品

 センターピラーアウターのホットプレス品は一年後の幕張のモーターショウの部品館にアイシン高丘、豊田鉄工の2社が参考に提示していた。
 2004年から 量産設備の研究も同時に行ってきた。その結果、単独では2億円程度の投資が必要となることがわかった。過熱炉の投資が大きいのである。

 富士重工業は、投資の回収を大変気にしていた。しかしユニプレスのホットプレス量産設備 は小山工場ら設置され1直に満たないくらいの操業であったし、2006年7月からスカイラインのB PLR INRにホットプレスが採用され量産設備を一新されると、旧設備は遊んでいる状態で、ユニプレスは深井製作所の生産を受けるとのことであつた。しかし富士重工業が再三のプレゼンテ-ションに対しても、研究に着手する気配がないため、また、2005年秋、トヨタが富士重工業の株を取得し、業務提携等が結ばれたため、2005年秋には研究を中止した。

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