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(3)FPS(Fukai Production System) 《合理化活動》

 FPS(Fukai Production System)活動はA21計画における「原価低減活動」「品質保証活動」の両項を包含した<1本柱>のもとで1999年4月に柿村専務(当時)を推進委員長とし推進委員会を設置し
1.工程改善活動グループ
2.作業改善活動グループ
3.品質保証向上グループ
4.工場環境改革グループ

と4つのグループに分けられスタートした。
 [呼称の意味と精神] FPSは深井製作所がこの先の厳しい経営環境を乗り越え、21世紀を確個たる経営基盤のもとに更なる安定と発展を築きあげるため、時代に先行した固有技術と経営体質を強化させるための、最も効果的な生産方式構築するものである。

FPS活動によって勝ち取る到達目標レベル
当社顧客同業取引先のQCDにおける、最高位を自他共に認める地位を確実にする。

と、当時柿村専務の強いリーダシップで始まった。
FPS活動の根底はトヨタ生産方式であり、富士重工業のSPS活動のご指導を受けながら地場の同業社とも情報を密に活発に活動開始した。
活動当初はまず、現場のムダ取り活動から始まり開発段階でのQCDの目標完遂で「立ち上がりロスゼロ」を目指した。
さらにFPS活動を成熟させるべく改善活動の仕組み造りやAPQPの導入、QS9000等の品質システムを主体とした品質保証体系をつくり上げていった。
その中で5S活動による意識改革をはかりひとづくりも手掛けた。とくにFPS活動の中で大きな成果をあげたのが在庫削減活動であった。
FPS:プレス生産指示管理板
FPS:プレス生産指示管理板

1)在庫削減
 深井の70年の中で何度か在庫削減に取り組んできた。1981年4月「新生産方式」を導入して以来トヨタ生産方式で云っている「必要なものを必要な数だけ必要なときにつくる」を貫き通したが、1998年以降 御厨、太田、新田工場統廃合させたときの各工場の部品が大月工場に溜まり在庫の山となっていた。
 FPS活動で再び在庫削減が活動の柱となった。当時在庫回転率27回の在庫を40回にするという目標が掲げられチャレンジする事となった。活動のひとつにトヨタ生産方式の道具である「かんばん」をプレス計画に導入する案が持ち上がり早速導入することとなり、まずモデルラインとしてTRF1600を手掛け全プレスへと展開して行きおよそ1年掛けて2000年12月完了した。
現在在庫回転率60回を超え製品から材料調達までかんばんを駆使した生産管理をおこない、当初導入したプレスのかんばんも現場の伝書バトとして今も飛び回っている。

2)儲かる5S活動
 深井製作所の5S活動は、1961(昭和56)年に「定位置定量作戦」をスローガンに「整理・整頓」を手掛けてきたが同業他社に比べ遅れが目立つ状態にあった。
1985(昭和60)年に3F(企業体質強化活動)の大前提として改めて認識しなおし大々的に展開された。
 当時、5S活動について大きくリードしていた顧客でもある山川工業(株)の真岡工場を大挙して訪れ、つぶさに見学させていただき貴重な教示を受けた。
2004(平成16)年「儲かる5S活動」に三たび活動を開始した。これには、TPSの基本を織り込み儲けるための5S活動とはどういうものか各部署考え定着した活動とした。
さらに旧金型、治具の整理を行い5Sの成果の象徴として「5Sグランド」を2004年10月に完成させその年の運動会からそこで始まった。

 2007年10月にあらたな取り組み「新5S活動」がキックオフされ何事も徹底してやる。「仕事も遊びもそして5Sも」をスローガンで大沢常務(当時)のリーダシップで始まった。コンサルタントとしてこの足利市を「5Sの街」にしようと市全体のコンサルも手掛ける木村先生のお力も借りることとなった。

3)物流改革
 物流改革は、1999(平成11)年に組立・出荷倉庫間にコロコンシュートを設置したのが始まりとなり、FPS活動パートⅢの中で物流のムダをどう排除すべきかを2001年1月より活動を開始した。在庫削減では生産の仕組みを手掛けモノが流れるように在庫を最小限にしてきた。物流改革は生産工程間の物流管理ポイントを少なくし、ムダな物流工数を省き全体のリードタイムを短縮する活動で、富士重工のレガシイー(21Z)の開発立ち上げに織り込むものとした。
 物流管理ポイントが当時100ポイントありこれをどう減らすか、また物流工数をどう省くかと云うことで物流工数の削減に大きく寄与したのがAGVであった。それをさらに自社開発しローコスト化を図った。

4)生産性向上活動
 FPS活動では生産性向上活動の指標を能率管理とした。作業者の生産性を能率で評価し、職場の評価は直接率で行うこととした。FPSの目的でもある「立ち上がりロスゼロ」は量産初号から能率100%で生産できるよう開発段階からそれぞれの部門で常にスパイラルアップされた取り組みを実施し成果を上げている。また組立職場では平行して、品質向上にもつながる「チョコ停削減活動」と「省人化活動」に継続して取り組み着実に前進している。
 一方プレス職場は「SPM向上」と「段取り時間短縮」に取り組んでいて会社創立70年もの実力として当社を代表するプレスTRF1600トンでは、アベレージでSPM20回以上、段取り時間5分までになった。

5)今後の課題とチャレンジ目標
 深井製作所は、今後創立100年に向かってたゆまぬ努力と、何事にも愚直に取り組み、製造業として業界トップを目指し、常に「三高三喜」で有り続けて行きたいと考えている次第です。
5Sグランドでの運動会風景
5Sグランドでの運動会風景

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